「IUNS International Workshop on Capacity and Leadership Development in Nutrition Sciences」のお知らせ(第一報)

主にアジア地域の栄養学を専門とする若手研究者及び実践活動に携わるリーダー育成のため、2010年9月に日本で初めて「IUNS栄養学のリーダーシップ育成国際ワークショップ」を開催しました。このたび、同ワークショップを、2014年3月に再び日本で開催する運びとなりました。

世界では、2011年に国連で、元首クラスの政府代表者と民間組織、WHOなどの国際機関が集まって、NCDサミット(NCD: Non-Communicable Diseases、非感染性疾患)が開催され、NCD問題は世界規模で取り組むべき最優先課題であるという宣言が国連総会で採択されました。これを受け、2025年までの具体的な目標が設定され、世界各国がNCD対策に乗り出しています。同時に、WHOでは、2025年までの母子保健に関する6つの栄養目標(例えば、5歳未満児の発育阻害を40%まで減少、低出生体重児の30%減少など)を設定し活動を始めています。このように、世界には、過剰と不足の両方の栄養問題、栄養の二重苦(Double burden)が存在しています。

これらの世界的な健康・栄養課題の解決に向けて、どのような研究や実践が必要なのか、日本及びアジア諸国からの参加者と課題を共有し、解決に向けて求められるリーダーシップに必要な知識とスキルの修得をめざします。関心のある方の積極的な参加をお待ちしています。英語での討論が基本となりますが、流暢に会話ができなくても、積極的な参加と将来に向けての関係を築いていこうという意欲のある方を歓迎します。

注)IUNS: International Union of Nutritional Sciences、国際栄養科学連合

主催 日本学術会議IUNS分科会、公益社団法人日本栄養・食糧学会、特定非営利活動法人日本栄養改善学会独立行政法人国立健康・栄養研究所
テーマ Achieving the global nutrition and NCD targets by 2025
– Promotion of a healthy diet to combat the double burden of undernutrition, obesity and diet-related NCD
目的 主にアジア地域における健康と栄養の向上を目的とし、若手研究者等へのリーダーシップ研修を通じて、上記テーマの施策及び関連の栄養学研究にかかわる人材育成とネットワークづくりを図る。
日時 2014年3月11日(火)9時30分~3月13日(木) 19時
会場 独立行政法人国立健康・栄養研究所(東京都新宿区戸山1-23-1)及び見学施設
プログラム 講義、グループワーク及び発表討論、関連施設の見学
第6回アジア栄養ネットワークシンポジウム(主催:国立健康・栄養研究所)オブサーバー参加
日本側
コーディネータ
・講師
清水誠、加藤久典(東京大学)、武見ゆかり、石田裕美(女子栄養大学)、吉池信男(青森県立保健大学)、石川みどり(国立保健医療科学院)、熊谷日登美(日本大学)、西信雄、三好美紀(国立健康・栄養研究所)他、調整中
海外からの講師 “The 6th Asian Network Symposium on Nutrition”(※) のゲストスピーカー他、調整中
※詳細は、国立健康・栄養研究所のホームページを参照のこと。
参加者の募集人数
及び条件
日本国内20名程度、国外(東・東南アジアを中心に)15名程度
※国内参加者は、日本栄養改善学会もしくは日本栄養・食糧学会の会員であり、3日間とも参加可能な者。
参加費用 参加費用は無料。ただし、参加に伴う旅費・宿泊費・食費は自弁ないしは実費負担を原則とする。
参加申し込み方法 2013年10月中旬より申し込み受付を開始予定。(2013年11月30日(土)〆切)
詳細は、各学会のホームページを参照のこと。
問い合わせ先 IUNSワークショップ事務局: 国立健康・栄養研究所国際栄養研究室 三好
E-mail:nihn-ccp@nih.go.jp